英語を学習するのに、まずは単語や熟語を覚えようと例文をひたすら声に出して練習するのはとても効果がありますよね。
何度も何度も耳で聞いて声に出してひたすら読んでいく。
このような勉強は必要不可欠です。
「何度も英語を聞いて、どんどん英文を読む」という勉強を引き続きやっていきましょう!
そして、この勉強法で英文を覚えてテストでいい点が取れるだろうし、受験でも使えるでしょう。
ただ、
実際に英語を使う場面に遭遇したとき、今まで覚えてきた英語が使えますか?
とっさに言えますか?
テスト用に覚えていただけで、いざ英語を使おうと思っても何も言えない人が多いのではないでしょうか。
私の場合ですが、英語を話そうとすると、咄嗟に英語が出てこなかったのです。
しっかり勉強したはずの英語なのに、全く頭に思い浮かばないのです。
読んだり、書いたりすることはアウトプットの学習で効果的なはずなのに、実はアウトプットではないのかもしれません。
例文を何度も読んで、意味を理解するだけでは実際に使える英語にはならなかったのです。
結論は、
どんどん英作文力(英訳力)を鍛えることです。
英作文に慣れると英語が脳に定着するし、スラスラと話せるようになります。
では、なぜ英作文で英語が話せるようになるのでしょうか?
理由はこの3つです。
- 自分の考えや行動を表現するには日本語の方がまとまりやすいし記憶に残る
- アウトプット学習の方が覚えやすい(科学的にも証明されている)
- 英作文に慣れると英語がパッと頭に浮かんでくる
それでは、詳しくやっていきましょう!
最初は自分の考えを日本語にまとめる方が印象に残る
英語より日本語で考える方が自分の言いたいことがまとまる。
日本語で考えた後で英訳すると、その英文を覚えやすくなります。
参考書の例文だけでは、自分の生活とは関係がないものが多いのであまりピンとこなかったりしませんか?
ただ、ふと頭に浮かんだ英語だけで考えようとすると子供のような英語になり、言いたいことが言えなかったりします。。
よく、
あまり効果がないように思います。
小さい子供の時から英語の環境にいれば、当たり前ですが難なく英語を話せるようになります。
でも、大人が子供と同じようにネイティブのように話せるようにはなれません。
私がアメリカに留学していたときに、子供が言語を習得するように英語から考えようとしました。
結果、全くうまく行きませんでした。
「~に行きたい、~を食べた、楽しかった、~を勉強した。。」とか
本当に小さい子供が話すようなことしか英語で言えないのです。
英語で無理に最初から考えようとすると、自分が知っているボキャブラリーやフレーズの中で最も簡単な語句しか頭に浮かんでこないのです。
頭の中で思いがモヤモヤしている
↓
初めから英語で考えようとする
↓
もっと頭が混乱してモヤモヤ度も上がるだけ。。
↓
英語フラストレーション。。
全然話せない、話しても子供っぽいことしか言えない。。
自己嫌悪に陥りました。
ネイティブとかバイリンガルで育った人のように英語を習得するのは、大人にはありえないと実感しました。
いきなり英語から発想するには限界があります。
自分が本当に言いたいことや、もっと中身のあることを表現したいときは、やはり母国語である日本語で考えるのがいいです。
そして、それを英作文(英訳)していくのが、英語力の向上に効果があると感じました。
実際に、アメリカに住む日本人で英語力が向上した人は、「英語で~は何て言うんだろう」と常に言っていた人たちでした。
それに、日本語でも話し好きでおしゃべりな人は、英語でも自分の思いを話したい欲求が強いのか、英語力がアップしていました。
こんな感じで、いつも「英語では~を何て言うんだろう?」と考えている人はすぐに色々話せるようになっていました。
クラスでの課題やエッセイ、リサーチペーパーは、必ず最初は日本語で書いて、英訳していました。
そうしないと、中身のある文章は書けないです。
アウトプット(話す、書く)で学習効果が高まる
聞くだけ、読むだけではすぐに忘れる
英語をただ聞いているだけ、読むだけだとその時は覚えたように錯覚するけど、時間が経つにつれて結局忘れてしまいます。
もちろん、耳を慣らすために英語を聞き流したり、英文を読むだけでも学習できます。
インプットも大切ですが、話す、書くというアウトプットで学習効果が高まります。
アウトプットすることで、忘れずに覚えるようになります。
アウトプットのほうが頭を使うので覚えるようになる
話す、書くことがアウトプットでも、英文をひたすら読んだり書いたりするだけではほとんでインプットと同じです。
自分で英作文してみる、日本語を英訳してみる、というのが記憶に残りやすくて覚えやすいです。
自分の頭で英作文してみよう。
間違っていても全然良いので、ここでは自分で考えるのが大切です。
後で調べて正解の英文を学んで、
「こう言いたい時は、英語でこう言うのか~。」
と強く印象に残り、覚えていくと思います。
たとえまたその後も同じような日本語で英訳するときに間違えても、次からはかなり記憶に残るのではないでしょうか。
そのうちに、同じようなパターンで英作文も早くできるようになったり、
英文そのものを暗記できるようになると思います。
英作文に慣れると、英語が瞬時に浮かんでくる
英語をただ読めるだけでは、書いたり、聞いたり、話したりができないことも多いです。
英語を聞くことができても、うまく話せない人は多いと思います。
どんなにきれいな発音でも、伝わらない文だと無意味です。
英文を書く力がある人は英語を読むことも、聞くことも、話すこともできる
英作文力がないと話せるわけがないです。
ここでの英作文力とは、英訳力というか、日本語を英語に変換できる能力のことです。
と思うかもしれないが、
英作文を練習していけばすぐに慣れて、しばらくすると英訳も素早くできるようになります。
英語がペラペラな人は、この英訳する変換作業に慣れているので、英語を話せます。
ネイティブのように英語で考える英語脳のように見えるけど、実際には、本人でも気づかないくらいものすごい速さで和文英訳していると思います。
もしくは、もう英訳には慣れすぎて、頭でいちいち翻訳作業をしなくても英語のまま話せるようになったのでしょう。
よく使うフレーズだと覚えてしまうので、ネイティブのように英語のまま話す状態になります。
例えば、
「おはよう」は、「good morning.」 と最初は覚えるけど、
もういちいち英訳しなくても覚えてますよね。
「ありがとう」もわざわざ頭で英訳しないですよね。
「Thank you.」は「Thank you.」のままでコミュニケーションできる。
そんな感じで、覚えるフレーズも増えていきます。
やっぱり、「この日本語は英語では何て言うのか」と変換していくほうが最終的に英語ができるようになります。
では、ざっくりとこんなのがおすすめです。
- 英語日記をつける
- 常に「英語ではこういう時、何と言うのか」と考えてみる
- 英単語集の例文を片っぱしから和文英訳していく
- アプリやYouTube動画で瞬間英作文をやる
とこんな感じですが、
特に、例文の和文英訳はすぐに答えがわかるのでおすすめですよ。
まとめ
和文英訳していくと、記憶に残りやすいのでどんどん覚えていく。
そして、中身のあることが表現できます。
英作文(英訳)は、英語学習の中で最も難しく頭を使う大変な作業で
ただ単に英語を聞く、読むだけの練習よりすごく大変です。
だから覚えるし、使えるようになるのです!